「地域名+ピラティス」で上に出ることを目標にしていた時期が、私にもあります。
いま思うと順番が違いました。
上に出たところで、そこに書いてある情報が古かったり、予約ボタンの先が切れていたりしたら、来る人は来ません。
順位を上げにいく前に、見つかったときに受け止められる状態を作る。
この記事では、開業7年目の私が「検索される前にやっておけばよかった」と思ったことを、自分の店で起きたことだけで書きます。
目次
「地域名+ピラティス」で検索する人が見ているもの
うちの新規は、Instagramより検索とマップの方が多いです。
フォロワーは2,800人ほどいますが、体験の申し込みにつながる数でいうと検索の方が上です。
ここは開業してからずっと変わりません。
体験に来た方に毎回聞いていること
体験レッスンの前に、私は必ず「他のスタジオも見比べましたか」と聞いています。
料金表を何店舗か並べて比べてから来た方は、体感で半分もいません。
決め手を聞くと、多い順に「家から通えるか」「続けられそうか」「指導者と合いそうか」でした。
料金は、その後に出てきます。
つまり「地域名+ピラティス」で検索している人の多くは、まっさらな状態で探しているというより、通える範囲にどんな店があるかを確かめている段階です。
検索は「探す」より「確かめる」場面が多い
確かめている人に対して、こちらが出せる材料は限られています。
マップに出てくる店の名前、営業時間、写真、口コミの数。
そこからサイトに来て、料金と場所と、やっている人の顔。
このどこかに「あれ?」が挟まると、その時点で次の店に行かれます。
順位で戦う前に、この「あれ?」を消しておく方が先だと思っています。
4か所に散らばった店の基本情報
私が最初にやるべきだったのは、店の基本情報を1回ぜんぶ並べて見比べることでした。
うちの場合、店の情報が載っている場所は4つあります。
ホームページ、Googleビジネスプロフィール、Instagramのプロフィール、予約システムです。
料金を改定したあと、この4か所を確認したら見事にずれていました。
| 揃えておきたい情報 | 私がずれていた場所 |
|---|---|
| スタジオの名称 | Instagramだけ英語表記が混ざっていた |
| 住所(部屋番号まで) | 予約システムに部屋番号が入っていなかった |
| 電話番号 | ここは揃っていた |
| 営業時間 | Googleビジネスプロフィールが開業当時のまま |
| 料金 | ホームページが改定前の金額のまま3週間 |
| 予約の入口 | 後述。全部が古いURLでした |
いちばん効いていたのが営業時間です。
開業したころは平日19時までにしていて、その表示をずっと直していませんでした。
実際にはとっくに21時まで受けています。
うちで枠が埋まるのは平日の夕方以降と土曜の午前です。
仕事帰りに通える時間があることは、いちばん伝えたい情報でした。
それが「19時まで」と出ていた。
仕事帰りに通おうと思って調べた人は、そこで候補から外していたはずです。
営業時間はGoogle検索やマップから直接直せます。
作業としては5分もかかりませんでした。
5分の作業を3年放置していたことになります。
予約システムを乗り換えたときに残った古いリンク
もうひとつ、これは会員データの移行より痛かった話です。
うちは開業4年目に予約システムを乗り換えています。
会員情報と回数の残数を手で入れ直すことになって、そこばかり気を取られていました。
移し終えて安心していたのですが、抜けていたのは外に置いてあるリンクの方でした。
古いシステムのURLが、こんなところに残っていました。
- Googleビジネスプロフィールの予約ボタン
- Instagramのプロフィール欄
- 名刺の裏に刷ったQRコード
- 体験の案内に使っていた紙のチラシ
気づいたのは、自分のスマホでGoogleマップからうちのページを開いたときです。
予約ボタンを押したら、旧システムのサービス終了の画面が出ました。
そこで初めて青くなりました。
新しい予約ページは動いていたので、自分では何も壊れていないつもりでいたんです。
壊れていたのは、外から入ってくる道の方でした。
いま予約システムやサイトを入れ替える予定がある方は、移行の作業リストに「外に置いてあるリンク」の欄を作っておいてください。
中身を移すことばかり考えていると、ここが抜けます。
アカウントと契約の在りか
ここまでの2つは、どちらも同じ理由で起きています。
自分の店に関する情報が、自分の手の届かないところに散らばっていたからです。
開業のとき、私はホームページを外注しようと制作会社を何社か調べました。
最終的にどう作ったかはまた別に書きますが、あのとき何も分からないまま進めていたら、たぶんもっとひどいことになっていたと思います。
いま棚卸しするなら、確認するのはこのあたりです。
- ドメインを誰の名義で契約しているか。更新日はいつか
- サーバーの契約先と支払い方法
- Googleビジネスプロフィールのオーナー権限が自分にあるか
- 予約システムの管理者アカウント
- Instagramのログイン情報
- アクセス解析を入れているなら、その管理権限
- サイトの更新を頼んでいる人がいるなら、その連絡先と作業範囲
面倒に見えますが、1回書き出せば終わる作業です。
私はこれを開業から5年目にやりました。
やってみて、自分がドメインの更新日を把握していないことに気づきました。
止まってから気づく類のものは、止まると全部止まります。
マップも、サイトも、予約も、入口はひとつながりです。
自分で持つ範囲と、人に頼む範囲
とはいえ、ひとりでやっていると、どこまで自分でやるべきかの線が引けません。
私も一度、「これは人に頼む仕事なのだろうか」と思って調べたことがあります。
そのとき手が止まったのが、LAUNC株式会社のweb集客 棚卸サービスというページでした。
いきなり施策を始めるのではなく、いま何がどうなっているかを整理するところから入るサービスです。
棚卸しに含まれる項目の1番目が「アカウント・契約の棚卸し」で、ドメイン、アクセス解析や検索まわりのツール、広告アカウント、SNSアカウントの管理状況を整理する、と書かれています。
SEOだけでなく、SNSやマップ、広告まで横断して診断するという組み立てになっていました。
料金も公開されていて、いちばん小さいプランで初回の棚卸しが8万円から、月額が5万5千円、契約期間は全プラン6ヶ月です。
正直に書くと、うちの規模で即決できる金額ではありません。
私は結局、自分で書き出しました。
それでもこのページを開いてよかったのは、項目の立て方が分かったからです。
自分で棚卸しをするとき、何を確認すればいいのかが分からない状態から始めると、確認できたところだけ見て終わります。
広告アカウントの欄を先に見ていたら、うちは広告を出していないので「該当なし」で済みます。
該当なしと確認できたことと、思いつかなかったことは違います。
規模が大きくなって自分では追えなくなったら、こういうところに頼む選択肢もある。
そのくらいの温度で、頭の隅に置いています。
検索される前にやっておくことの順番
まとめると、私が順番を間違えたのはここでした。
順位を上げる工夫より先に、いま出ている情報が正しいかどうか。
これは今日できるし、お金もかかりません。
営業時間の1行を直すのに5分。
4か所の情報を並べて見比べるのに、たぶん1時間もかかりません。
「地域名+ピラティス」で上に出す方法を調べるのは、そのあとで間に合います。
私は3年遅れました。